60cm角に入るヒートポンプのドラム式洗濯乾燥機はAQW-DMS10Aだった|お家電の作法

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こんにちは、笑う背中です。

排水ポンプの故障をなんとか修理して、洗濯から乾燥までできるようになった、パナソニックのプチドラムNA-VH320Lなのですが、それからわずか1週間後…
ついに電源も入らなくなり、早急に買い替えが必要になりました。

しかし我が家の洗濯機置き場は幅・奥行ともに約60cmしかなく、これに収まるという条件が想像以上の狭き門でした。最終的に僕がAQUAのまっ直ぐドラムAQW-DMS10Aに決めるまでの検討過程を、寸法の落とし穴も含めて全部書きます。同じ設置制約で悩んでいる方の参考になれば幸いです。

※NA-VH320Lの排水ポンプと格闘した修理記録はこちら → 排水ポンプ修理

お作法「トータルで考えた」

NA-VH320Lの電源が入らなくなった

NA-VH320Lは、排水ポンプの異音・排水不良をモーター交換とホース取り回しの工夫でなんとか復活させたばかりでした。ところがちょうど1週間後、今度は電源そのものが入らなくなりました。コンセントを抜いたりしましたが、電源が入らないのではお手上げです。

2015年製の11年選手。排水系に続いて電源系まで来たとなると、これはもう寿命と判断しました。よく頑張ってくれました。

ここから買い替え検討が始まるのですが、問題はうちの洗濯機置き場です。

最大の壁:幅・奥行60cmの設置制約

NA-VH320L 寸法図
出典:Panasonic

先代NA-VH320Lの寸法は、最大幅633×奥行595×高さ1023mm(給排水ホース含む)。

うちの置き場は、これが左右も背面もギリギリで収まっているサイズです。実測してみると、

  • 防水パンの外寸幅:約625mm
  • 防水パンの内寸幅:約590mm
  • 本体背面と壁の隙間:約50mm(ここに給水ホースが通っている)
  • 左右の壁との隙間:わずか

つまり「今より大きい機種は、数mm単位で入らない可能性がある」という状況。カタログの寸法だけ見て注文すると、搬入当日に「設置できません」のリスクがあります。ここから、寸法との細かい戦いが始まりました。

候補選び:60cm角に入る機種を探す

設置できそうな洗濯乾燥機の候補が少ない!

希望は「できればパナソニック+ヒートポンプ乾燥」でした。先代が10年以上動いてくれた実績への信頼と、ヒートポンプの省エネ・低温乾燥を気に入っていたからです。ところが調べてみると、パナソニックは現在この寸法帯にヒートポンプを出していません(LXシリーズは奥行722mmで論外)。候補に挙がったのは以下です。

機種乾燥方式寸法
(幅×奥×高mm)
実勢価格
(検討時)
シャープ ES-8XS1ヒートポンプ640×600×104022万円前後
シャープ ES-S7Kヒーター640×600×103912〜13万円台
パナ NA-SD10UBLヒーター排気600×650×960約19万円
パナ NA-SD10HBLヒーター排気600×650×96018〜19万円台
パナ NA-SD10HAL
(型落ち)
ヒーター排気600×650×960約16.5万円
パナ NA-VG2900Lヒーター639×665×1050約15万円
AQUA AQW-DMS10Aヒートポンプ595×598×94316〜19万円台

当初の本命はパナのSDシリーズ。ヒートポンプへの諦めもつき、型落ちのHALなら約16.5万円で、新型HBLとの違いはダウンジャケットコースの有無・カラー・排水ホース方式くらい。ダウンジャケットはクリーニングに出せばいいし、安いHALで十分と、ここまでは順調だったのですが。

寸法図検証で奥行を推定

NA-SD10HAL 寸法図
出典:Panasonic

パナSDシリーズの奥行は650mm。先代の595mmから+55mmです。背面の隙間は50mmしかないので、単純計算では入りません。ただ、ここで諦める前に寸法図を細かく見ました。

洗濯機は防水パンの中で脚の位置が決まるので、壁との勝負を決めるのは「全体の奥行」ではなく「脚から後ろに何mm張り出すか」です。寸法図から拾うと、

  • 先代VH320L:脚から後端まで35mm
  • パナSD10HAL:脚から後端まで68mm(+33mm)。ただし脚の前後スパンが5mm短いので、正味+28mm

つまり想定される奥行は55mmではなく28mm。背面50mmから引いてもまだ22mm残る。
本体は当たらないかもしれません。「お、行けるか?」と思ったのですが、その22mmに給水ホースを収める必要があることに気づきました。ホースのコネクタと曲がりを考えると、22mmはきびしいかも。さらに幅も最大633mm→639mmと+6mm。左右もギリギリの現状です。

結論:奥行+28mm(ホースの逃げ場が消える)と幅+6mmのダブルで、パナSDシリーズは断念。カタログの外形寸法だけでなく、「脚基準の張り出し」と「ホースの逃げ場」まで見ないと、この手のギリギリ設置は判断できません。ここがこの記事で一番伝えたいポイントです。

縦型も検討した

ドラムを諦めて縦型洗濯乾燥機も検討しました。縦型は細身だと思っていました。有力だったのは東芝ZABOON AW-8VH4(8kg/乾燥4.5kg、総外形600×615×1021mm、約11.9万円)。
あれれ600mm超えてました。
防水パンの内寸590mmには収まらないので、縦型も断念しました。

毎回乾燥するなら電気代も考慮

うちでは「洗濯したらほぼ乾燥も回す」使い方です。縦型の乾燥はヒーター式で、ここで電気代の差が効いてきます。

方式洗濯〜乾燥1回毎日使うと年間
縦型ヒーター(東芝AW-8VH4)約74円/195分約27,000円
ヒートポンプ(AQUA DMS10A)約33円/149分約12,000円

毎日乾燥なら年間約1.5万円の差。10年で約15万円となります。乾燥を「たまに使う」人ならヒーター式でも良いけど、毎回乾燥するなら、やはりヒートポンプ式かな。

※電気代は、全国家庭電気製品公正取引協議会の「新電力料金目安単価」31円/kWh(税込)で試算しています。消費電力量は各メーカーの公式仕様値です。実際の電気代は契約プランや使用量により変動します。

寸法は唯一の全条件クリア、でも評判が気になる

消去法で残ったのが、AQUAのまっ直ぐドラムAQW-DMS10A(2025年11月発売)。
総外形595×598×943mm・洗濯10kg/乾燥5kg・ヒートポンプ・液体洗剤自動投入・お湯洗い(20/30/40/60℃)。寸法を先代と比べると、

寸法先代VH320LAQW-DMS10A
幅(最大)633mm595mm(−38)
奥行595mm598mm(+3)
高さ1023mm943mm(−80)

幅は38mmも小さくなり、左右ギリギリ問題が解消。奥行は+3mmで誤差レベル。防水パン条件(我が家の防水パンは四隅盛り上がりタイプ)内寸幅590mmでクリア。600mm角の防水パンに置けるヒートポンプ10kgドラムという、寸法面では唯一すべての条件に余裕をもって収まる候補でした。

気になったのはAQUAというメーカーです。「壊れやすい」「脱水が弱い」といった口コミを目にしたことがあったので、正直不安がありました。調べてみると、実態はこんな感じでした。

  • AQUAは旧三洋電機の白物家電部門が中国のハイアール傘下になった会社で、洗濯機の技術は三洋の系譜。サポートも全国22カ所の自前拠点で365日受付
  • ネガティブな口コミ(脱水が弱い・洗いムラ)は個人の感じ方もあるので、実際に体験してみる
  • 「壊れやすい」という評判は、「安い=壊れそう」という先入観で故障報告が増幅されやすい面もある(どのメーカーでも一定確率で故障は起きる)
  • ただし、パナのような「10年使えた」という長期実績は、僕自身が確認できていない。ここは正直、賭けの部分

結論として、「評判の悪さも多くあるが、判断材料が少ない=未知数」と整理して、設置の確実性とヒートポンプのメリットを取ることにしました。

購入の判断

延長保証は付けなかった

延長保証という考え方もありますが、僕は付けませんでした。僕の保険観は「保険は損失が大きく(人生が終わるくらい)、確率が小さいものに掛ける」です。
例えば自動車の対人賠償は必要、洗濯機は壊れても人生は終わらない。保険は構造上、期待値がマイナスになる商品なので、破滅的でないリスクは自己負担で受ける方が長期的には合理的、という判断です。壊れたら、そのときは修理代か買い替え代を払えばいい。(結果的に、購入したヨドバシには延長保証の設定自体がありませんでした)

最安値より「明日届く」を取った

購入はヨドバシで189,920円(18,827ポイント還元)。検討時の価格.com最安は158,000円だったので、約13,000円(ポイント考慮後)〜3万円ほど割高です。それでもヨドバシにした理由は納期でした。
最安店は配送・設置まで7日後、ヨドバシは注文の翌日に配送・設置でした。

洗濯機が使えない7日間のコストを考えます。故障当日はコインランドリーに行きました。

  • 自転車で5分
  • 洗濯1回400円
  • 30分待機
  • 帰宅後に浴室乾燥と外干し

これらのコインランドリー代、往復移動と待ち時間、洗濯物を運ぶ手間、天候リスク。
これらの「見えないコスト」の7日間分を比較し、差額は十分に埋まると判断しました。壊れて困っている家電の買い替えは、本体最安だけでなく「使えない期間のコスト」込みで比較するのがおすすめです。

買ってからどうか(設置・1ヶ月後)

問題なく設置でき、快調に動いています

翌日、予定通り配送・設置してもらいました。事前の採寸どおり、防水パンにも壁とのクリアランスにも問題なく収まりました。高さも8cm低くなって圧迫感が減りました。先代の引き取り(リサイクル)も同時にお願いしてお別れです。洗濯〜乾燥まで一通り回しましたが、動作も乾燥の仕上がりも問題なし。ヒートポンプのコスパの良い乾燥が続けられるのは、やはりありがたいです。

AQW-DMS10A

初期設定ではオフになっている「カビケア槽自動お掃除」をオンにしました。予防に振る運用です。あわせて、洗剤は規定量を守る、洗濯後は扉を開けて湿気を逃がす、乾燥フィルターは毎回清掃、という習慣も先代から引き継ぎます。

稼働1ヶ月経って

買い替え後1ヶ月経って感じた事です。

乾燥後のにおい

当初、乾燥した洗濯物が、昆布のような臭いがしました。我が家では柔軟剤は使わないので、顕著だったのかもしれません。
調べてみると同様のレビューがありました。あちゃーこれは選択ミスしたかと思いましたが、これは新品時特有のもので、1ヶ月経った頃から気にならなくなりました。

乾燥フィルター

乾燥フィルターに付くホコリがパナに比べて少ないです。内部に溜まってなければ良いなと思っています。

AQW-DMS10A パネル

またパネルに「乾燥フィルター清掃」の文字だけ見つけられず、あえて乾燥フィルターを掃除せずにいたら点きました。「乾燥フィルター清掃」だけ、通常は見えないようです。

排水フィルター

排水フィルターには毎回ほとんどゴミが付いてません。大丈夫かしら?忘れずにチェックしようと思います。

まとめ

幅・奥行600mmの設置制約でのドラム式買い替え、検討の要点はこうなりました。

  • 60cm角に収まるドラム式は極端に少ない。パナは現在この寸法帯にヒートポンプ機なし
  • ギリギリ設置の判定は、カタログ奥行ではなく「脚から後ろへの張り出し」+「ホースの逃げ場」でも見てみる。我が家はこれでパナSDを断念
  • 毎回乾燥する使い方なら、ヒーター式は電気代(年約1.5万円差)で本体の安さが10年で逆転される
  • AQW-DMS10Aは60cm角に収まる貴重なヒートポンプ10kg。評判の不安や長期実績は未知数と割り切って選択
  • 壊れて困っている買い替えは、最安値より「使えない期間のコスト」込みで判断する価値がある

11年働いた先代から、条件だらけの検討を経てたどり着いた一台です。AQUAが先代のように長く働いてくれるかは、これから確かめていきます。使用感や耐久性は、また折を見てこの記事に追記していく予定です。

以上、参考になれば幸いです。
記事のコメントやX(旧Twitter)のDMで、ひと言やアドバイスなどをいただけたら、とてもうれしいです。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

笑う背中
書いた人

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出没:首都高、箱根方面
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