こんにちは、笑う背中です。
「バイクのリアフェンダーが割れてしまった」「中古が手に入らず困っている」ことがありませんか?
僕のX4もリアフェンダーのウインカー取り付け部分が割れていました。
購入時に説明がされており簡易修理がされていましたが、長く乗るかもしれないのでしっかり修理しようと思います。
この記事ではX4のリアフェンダー脱着のポイントと、ステンレスメッシュ溶着修理の手順を紹介します。
お作法「ステンレスメッシュ溶着修理(plastic welding)」
リアフェンダー現状確認
まずはリアフェンダーの現況を確認します。

左ウインカーの状態です。右側(車体の後方)が割れていて、穴を開けて針金で修理されています。

右ウインカーの状態です。こちらは右側(車体前方)が割れていて、結束バンドで固定されています。
X4の純正ウインカーは大きくて視認性抜群です。大きいので重さもあり、振動もあるでしょう。
そのウインカーを支えているのはプラスチックのリアフェンダーです。
3万km走行の結果、フェンダーが割れたのだと想像します。
ちなみに僕の感性では、X4に純正ウインカーは似合っていると思うので、VTR1000SP1のようにNanoウインカーにする予定はありません。
リアフェンダー取り外し
リアフェンダーが車体に付いたままだと修理し辛いので、取り外します。
シート、サイドカバー、バッテリー取り外し
シートとサイドカバー、バッテリーを外しました。

鉛バッテリーがすごく重かったです。
イグナイターに「2024.10.16 バッテリー交換」と貼ってありました。まだまだ使えそうです。
ダメになったらリチウム系に行こうかと思います。

ヒューズボックスのヒューズから電源がとられ、アクセサリーに使用していたようです。
こういう部品があるのを僕は知りませんでした。
前オーナーは無線を使用されていたようなので、その部品かな?僕は使用しないので、取り外します。
ナンバーステー取り外し
ナンバーステーを取り外しました。

ナンバーステーもプラスチックのリアフェンダーにネジ止めされてました。
カラー部分があるから、プラスチックを押しつぶすことは無かったようです。

ナンバーを外して、ナンバーステーも外しました。金属製で重さは383gです。
ナンバー灯(ライセンスランプ)取り外し
ナンバー灯を取り外しました。

こちらもリアフェンダーに直付けです。

オレンジの物体は接着剤かな?カチカチになっている。

取り付け側です。ナンバー灯のベースに割れがあります。やはりオレンジのは接着剤で割れを直したのでしょう。そのままは使えないかな。
レギュレーター取り外し
リアフェンダー取り外しの邪魔になりそうなので、レギュレーターを取り外しました。

前オーナーが社外品に交換済みなので、しばらく問題は起きないはずです。
テールランプ取り外し
テールランプを取り外しました。

多分純正のままだと思うけど、カプラとかでなく平端子になってました。
リアフェンダー取り外し
リアフェンダーを取り外しました。

リアフェンダーがフレームに刺さっていたり、ステーにのっかっているのに気づかなかったりで難儀しましたが、取り外せました。

中古のリアフェンダーがあれば交換して終わりなのですが、ほとんど流通しておらず、たまに出品されても高額で競り落とされていました。なので修理して使います。
リアフェンダー修理
リアフェンダー確認
装着状態では見えなかったものが、わかってしまいました。

リアフェンダー左側です。
割れがウインカー取り付け穴の上の方まで伸びていました。いずれウインカーが垂れ下がっていたかもしれません。

リアフェンダー右側です。
こちらもウインカー取り付け穴の右側だけかと思ったら、左側にも亀裂が出ていました。
左右の亀裂が繋がれば、ポロっと行きますね。

テールランプの下に四角い穴が開いていました。そういう設計では無く、ナンバーステーを固定していた部分です。その下にも丸い穴が開いていました。何かの配線を通したのでしょうか。

ナンバー灯およびナンバーステーを固定している部分です。
左右から割れてきていて、赤線は切れています。つながっているのは黄四角の部分だけでした。
このまま乗り続けていたら、ナンバーステーごと落ちていたか、あるいはナンバー灯の配線でぶら下がった状態になっていたかもしれません。恐ろしい…。
リアフェンダーの修理方法
リアフェンダーの材質はPP(ポリプロピレン)です。
強度や成型の容易さなどはありますが、通常の接着剤やテープなどでは修理しにくいです。
そこで、ホチキスの針みたいな物(ステープル)を温めて、プラスチックを溶かし埋め込むプラスチック溶接やプラスチックリペアという方法があります。
リアフェンダーの修理箇所は
- 長い亀裂あり
- 範囲が広い
- 凹凸あり
なので、ステープルではなく、金属メッシュで行おうと考えました。
金属メッシュは通販で手にはいりますが、メッシュが必要な部分はそれほど大きくないので、そんなにいらないんだけどなぁと思ってました。

イイ感じのステンレスザル(110円)がありましたよ!
100均すごいですね。

周りの金属を丁寧に外して、メッシュを切りだしました。
リアフェンダーの修理開始
右ウインカー取り付け部分の修理
右側の割れと亀裂の修理を開始します。

外側に強力なアルミテープを貼り付け、修理箇所を固定します。

裏側にメッシュを配置します。
メッシュにハンダゴテを押し付け温めると、リアフェンダーが溶け始めだんだん埋まっていきます。

突き抜ける前のイイ感じの所でハンダゴテを離し、冷ませば完成です。

割れてしまった部分と亀裂が入っている部分に、メッシュを配置します。

ハンダゴテでメッシュを埋め込みます。

廃材からPPの切れ端を持ってきて、ハンダゴテで溶かして表面を均しました。
左ウインカー取り付け部分の修理
左側のウインカー穴の上まで入った亀裂を修理します。

こちらもアルミテープで位置を固定します。

メッシュを埋め込みました。

外側も亀裂や穴を溶かしてなるべくきれいに見えるようにしました。
ナンバーステー取り付け部分の修理
ナンバーステー取り付け部分に開いた穴をふさぎます。

赤四角はナンバー灯の配線を通そうと思います。
黄丸をふさぎます。

裏側から作業します。

メッシュを切り出してあてがいます。ちょっと大きすぎたかな。

ハンダゴテでメッシュを溶かしながら埋め込んで、穴をふさぎます。

裏から穴を埋めたら、少しへこんでいる表面にPPを溶かしてかさ上げします。
ナンバー灯取り付け部分の修理

ナンバー灯がボロボロなので、再利用は諦めました。このナンバー灯の取り付け部分もとりあえず修理します。

穴が開いていますが、PPの板を切りだしてきました。

ステンメッシュをL字に曲げます。

ハンダゴテで溶かして埋め込みます。

リアフェンダーにあてがいながら、サイズを調整します。

L字の片側をリアフェンダー側に融着しました。

裏側の見た目は悪いですが。

少しでも強度を上げるために、フチに沿って融着しました。

外側はなるべくきれいになるように、ハンダゴテで溶かしながら整えます。

左右と上を融着完了しました。

PPはヤスリで擦ってもあまり表面がきれいになりません。

このままだとかっこ良くはないよなぁ。どうしようかな。

金属のナンバーステーは使いません。となるとあれがここに付くかな?
追加で穴を開けまして。

余っていたリフレクターを2個使うと幅、高さともおさまりがよいです。
ナンバー灯作成
ナンバー灯がボロボロでいつ壊れてもおかしくないのと、ナンバー灯の取り付け位置は無くなったので、どこかに移設します。

パーツボックスから存在を忘れていたナンバー灯を発見しました。これを加工して取り付けようと思います。場所はリフレクターの内側に付かないかと想像しました。

カバーが大きすぎるのでカットしました。ざっくり切りすぎて左右があってませんが、見えなくなるのでよし。

リアフェンダーに補強のためか、縦の仕切りがあるのでこれを利用します。

仕切りにネジ止めできるようにカバーに穴を開けます。

仕切りにも穴を開けました。

ナンバー灯のカプラがあわなかったので、純正ナンバー灯のカプラを使用します。

サクッと接続しました。

カバーを通してから接続すべきでした。

再度切断して、穴に通してから(ここでもやらかしています)。

ナンバー灯に接続(正しくは赤丸に通します)。

カプラは通りました。

カバーの横幅が狭かったので、厚めのワッシャーで調整しました。

仕切りの左右に穴を開けて、カバーをネジで固定しました。

間違った穴に配線を通していると、ナンバー灯がちゃんと固定できませんでした。
配線を修正したら、ナンバー灯本体は2か所のネジ止めです。電球交換もできます。

テールランプ、ウインカー、ナンバー灯を仮付けしました。
見た目はデコボコですが、割れ・亀裂・穴は修正できました。
リアフェンダー取り付け
修理したリアフェンダーを取り付けます。

外す時はガタガタゆすって何となくはずしちゃいました。

取り付ける時はちゃんと理解しようと思います。
リアフェンダーをゆっくりあてがって、どの部分がどこに行くのか確認します。

これは車体左側です。
リアフェンダーのバッテリー入る所の左右にフック(黄丸)があります。
またフレーム側にはピン(赤丸)があり、ピンにのせる感じです。
バッテリーは重いからこのような構造になっていると思われます。

これは車体右側のピンです。

車体右側のフックです。

車体左側のフレームの後端です。

リアフェンダーの黄四角に差し込みます。

右側も同じです。フレーム後端(赤四角)をリアフェンダー(黄四角)に差し込みます。

リアフェンダーのバッテリー格納付近のフックをピンにのせ、ボルト(赤丸)で固定します。

左側は固定できました。

右側を何度締めても締まらないので、リアフェンダーをずらし確認したら、
四角い板に固定されたナット(赤丸)が落ちてました。写真のようにナットを入れてから。

リアフェンダーを設置したら、ちゃんとボルトが締められました。

バッテリー後側の2か所をボルトでフレームと固定します。このボルトはフレームアースも兼ねています。

左側フレーム後端が差し込まれているので、ボルトで固定します。

右側フレーム後端が差し込まれているので、ボルトで固定します。
ということで、リアフェンダーはバッテリー付近の左右フックと、後端の左右差込の4か所で大体位置決めされて、ボルトで固定しています。今度リアフェンダーを外す時は簡単にできるでしょう。

レギュレーターステーを取り付けます。

レギュレーター本体を取り付けます。

テールランプの配線を接続します。

テールランプとナンバー灯の配線をリアフェンダーの溝に這わせます。

バッテリーの下に敷くクッション2枚です。

クッションを入れてからバッテリーを入れます。

ヒューズは普通のに変更し、ヒューズボックスのフタが閉まるようになりました。
バッテリーを入れるとピッタリで、隙間もありません。なので、バッテリーを取り出す時は苦労しました。

後からサービスマニュアルを見ると、リアフェンダーのバッテリーが入る所の下にある穴から、バッテリーを押して取り出せと書いてありました。
あーだから穴があったのか!その上クッションを2枚も使って防水・防塵・防振をしていたと、なるほど。

見た目はともかく、致命的にリアフェンダーが割れる事はなくなったと思います。

ウインカーがビシッと真横にでて、リフレクターも僕的にはうまくおさまったと思います。
まとめ
今回はリアフェンダーの修理を行いました。
最初はウインカー周りの割れ・亀裂の修理だけのはずが、ナンバーステーは落ちかけているし、ナンバー灯はボロボロだしと追加で不具合が出てきました。
しかし、走行中やツーリング先で「ナンバー(ナンバーステーごと)落とした」とか「ナンバー灯が無くて捕まった」とならずに良かったと思います。
今回の修理で使用した材料・工具をまとめました。
以上、参考になれば幸いです。
記事のコメントやX(旧Twitter)のDMで、ひと言やアドバイスなどをいただけたら、とてもうれしいです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。



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