こんにちは、HSK-WORKSです。
先日、長年の夢だったVTR1000SP1に
Akrapovic(アクラポビッチ)マフラーを装着しました。
しかし、つま先でステップに乗るとブーツの踵が
エキパイに触れるようになってしまったのです。
エキパイガードやヒートバンデージなどを検討した結果
ヒールガードとエキパイガードを一体化した
自作パーツを作ることにしました。
お作法「ヒールガード+エキパイガードはヒールガード兼エキパイガード」
【ヒールガード】VTR1000SP1【エキパイガード】
アップマフラーの問題点
長年の夢のひとつである、Akrapovic(アクラポビッチ)
マフラーを装着しましたが、問題が発生しました。
問題点はステップで、普段は土踏まず辺りをステップに
置いていてその時は問題ないのですが、たまにつま先
付近でステップを踏む事があるのですが、その時に
僕のブーツの踵がエキパイに触れてしまうように
なりました。
ブーツを通して踵に不快な振動を感じました。
この症状は、左右どちら側でも同じ症状が
起こりました。

踵が触れるのは、エキパイの繋ぎ目あたりで
既に左側は焦げ付いてしまいました。

右側はまだコゲ跡はできていないようです。
このままだとブーツの踵は溶け、エキパイには焦げ跡が…
対策します!
エキパイ接触対策
僕は2つの対策を思いつきました。
ステップ位置を変更する
ステップ位置を前に移動しようというアプローチです。
バックステップ
ステップ変更というとバックステップキットが
思いつきますが、これらの商品は基本的に純正の
位置よりも後方や上方向に移動させるものが大半です。
例えば上記の商品だと6つのポジションが選択できます。
ポジション パターン | アップ (mm) | バック (mm) |
---|---|---|
1 | 23 | 0 |
2 | 24.5 | 13 |
3 | 35 | 2 |
4 | 36.5 | 15 |
5 | 40 | 6 |
6 | 52 | 8 |
つまりステップ位置を前に出すフォワード設定は
ありませんでした。
マルチステップ
次に見つけたのがマルチステップという商品
純正のステップのみを交換するタイプです。
この商品はステップ位置を8つのポジションに
変更できます。

上記の図のⒷ~Ⓓはステップの位置が純正よりも前に
なります。
この商品を導入すれば、ブーツの踵が当たらなくなる
かもしれませんが、確証が持てませんでした。
エキパイにヒートガードやヒートバンデージを追加する
ヒートガード
金属、樹脂、カーボンなどで作られた様々な形の
ガード部分があり、それをバンドで固定するもの
種類や大きさ、価格も色々あり趣味に合ったものが
あれば、お手軽に試せます。
僕が考えるデメリットは、固定バンドが見えること
です。
ヒートバンデージ
本来の目的は、エキパイの熱をなるべく逃がさないや
周辺部品への熱害を防止するためのものです。
ヒートバンデージを巻いたエキパイに、ブーツの踵が
触れても溶けないことは、僕自身が体験済みです。
元々は白しか見かけませんでしたが、最近は黒とか
チタンカラーなど色々あるようです。
僕が考えるデメリットは、場合によっては錆が出ること
と見た目が好みでない点です。
ヒールガード兼エキパイガード
ヒートガードを付けたいけれど、取り付け方が
気に入らないのです。

Akrapovic(アクラポビッチ)マフラーに付いていた
カーボンのヒートガードは、ナット部分がエキパイに
溶接されていて取付がカッコいいのだけれど…

そんな時、ご神体を眺めていたらVTR1000SPWの
右側ステップのヒールガードがとても大きく
またエキパイのガードにもなっているように
見えたのです!
これならヒートガードのデメリットも回避できる
これをマネしてみよう!
ヒールガード兼エキパイガードを作る
ヒールガード兼エキパイガード構想
純正のヒールガードと入れ替えてヒールガード兼
エキパイガードを付けるカスタムをします。
ガード部分は何で作ろうか?
それほど複雑な形ではないけれど、ヒールグリップ
するのである程度の硬さは必要です。
ご神体と同じカーボンか、リーズナブルなFRPか、または
金属ならアルミやステンレスが現実的だと思います。
僕は入手性と加工性を取って、アルミ板で作ることに
しました。
左ヒールガード兼エキパイガード作成
VTR1000SP1にあてがいながら、型紙を作ります。

A4の紙を使って不要な部分を折ったり切ったりして
型紙を作成しました。

A4とほぼ同じ大きさの2mm×225mm×300mmのアルミ板を
用意し、型紙に合わせて補助線を引いて

補助線に沿ってカットして

ヒールプレートの取付穴に合わせて、ポンチを打って
穴もあけます。

万力と当て板を使って、良い位置で曲げました。
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切断、穴あけ、曲げを行った結果こうなりました。

純正の左側のヒールガードです。

左側のヒールガード兼マフラーガードです。
マフラーガード辺りは、折が1回くらいのL字だと、板感
が強くカッコ悪かったですが、3回くらい曲げると
パーツらしく見えてきました。僕の感想ですが(^^;
右ヒールガード兼エキパイガード作成
右側も作ります。

左右同じだと思っていたのですが、取付ネジの間も
ヒールプレートの角度も違うし、リアブレーキマスター
と共締めしてることもあり、型紙は別に作ってアルミ板を
切り出して、穴を開ける準備します。

穴あけして、切断した角は面取りします。

そして万力に挟んで、曲げます。
なかなか思った所で曲げるのは難しいですが
そこはセンスと勘でやると…失敗しますよ。

計測して、マーキングして、ちゃんとセットして
曲げます。

純正の右側のヒールガードです。

右側のヒールガード兼マフラーガードです。
リアブレーキマスターはほぼ隠れ、ブレーキホースは
擦れちゃうかもしれません。

また右側はヒールグリップを意識すると、微妙に
エキパイに当たりそうです。
エキパイ側に傷がつくのは嫌なので、クッション的な
ものを考えます。

エキパイとの隙間は、人差し指を軽く潰した厚みです。
ヒールガード兼エキパイガードのひと工夫
カーボンシート
アルミ地のままだと、割とギラギラして見えます。
スポンサーリンクお得意のカーボンシートを貼り付けます。

左側のヒールガード兼エキパイガードの
カーボンシート施工前です。

施工後です。

エキパイ接触防止用の工夫で、左下に穴を追加しました。
カーボンシート施工前です。

施工完了しました。
接触防止パーツ
3Dプリンターで接触防止パーツを作成します。

AutoDeskFusionで設計しました。

印刷設定して

印刷完了しました、フィラメントはTPUです。
柔らかい素材なので、傷はつけず多少の温度でも
溶けたりしないはずです。

柔らかい利点を活かして、穴に押し込むだけで
固定できます。

裏側はこうなります。厚みは2㎜です。

VTR1000SP1に取り付けすると、この位置になります。

荷重がかかっても、接触防止パーツが間に入って
エキパイに傷が付くのを防止します。

リアブレーキホースが、ヒールガードに接触している
ので、あらかじめスポンジを貼りました。
ブレーキホースがアルミ板と擦れるのを防止します。
TPUワッシャー
ヒールガードの六角ボタンボルトは流用します。
アルミ板になるべくキズが付かないように
ワッシャーを入れます。

ちょうど良いゴムワッシャーが無かったので
TPUで厚み1.5㎜のワッシャーを作成しいました。

一応電食(鉄のネジとアルミ板)防止で作りました。
ネジ部にグリス塗りました。
ヒールガード兼エキパイガード完成
左右完成したので、VTR1000SP1に取り付けます。

左側です。アルミのままよりは悪目立ち
しなくなったかな。

右側です。

左側の全体像です。
光の加減もあって、全然目立ちませんね。

右側の全体像です。
うーんちょっと板感があるかなぁ(^-^;
ランダムピックアップ
【モリワキバックステップ】
スポンサーリンク僕はなぜか、固定ステップは車検に通らないと
思ってましたが、問題ないようですね。
【3Dカーボンシート】
僕は4Dは使った事があり、4Dでもカーボン柄が立体に
見えました。最近は7Dがあるとか。
まとめ
今回の対応で、つま先でステップに乗ってもブーツの
踵の心配がなくなり、ライディングに
集中できそうです。
しばらく使って問題点が無いかチェックします。
以上参考になればうれしいです。
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さらにうれしいです。
ご精読ありがとうございました。
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