こんにちは、HSK-WORKSです。
先日、SL230で走行していたところ、リアボックスに
違和感があり、確認したらリアキャリアがもげて
いました。
リアキャリアをどうするか検討した結果、修理することに
しました。
お作法「違和感はいつもと違う何かを感じた時」
【リアキャリア修理】SL230【溶接】
リアキャリアがもげた日
用事でSL230に乗って少し遠出をした時の帰り道
いつものルーティンでリアボックスが閉じているか確認
した時、これまでになかった違和感を感じました。

こういう時は違和感を無視せず、確認するように
しています。すぐに路肩にSL230を停めて、リアボックス
回りをチェックします。

僕が感じた違和感は、リアボックスが持ち上がる感じが
あったのです。リアボックスはワンプッシュで外れるので
その辺かなと思い確認すると…

ワンプッシュは外れておらず、うーん、何だろう?と
もう一度リアボックスを持ち上げるとリアキャリアに
亀裂が!

さほど力を入れていないのに、軽く持ち上げただけで
亀裂がどんどん広がっていきました。

持ち上げたことで亀裂が進んだわけではなく、既に中の
金属はもげていて、樹脂コーティングが裂けたようです。

左右とも完全にもげていたようです(/o\)
樹脂コーティングのおかげで、路上にリアボックスを
落とさずに済みました。
走行中で、しかも後続車が居た時にリアボックスを投下
していたらと想像すると、一瞬寒くなりました。


リアボックスに入れておいたキャリングコードを使って
リアシートに固定して帰宅する事は出来ました。
リアキャリアを確認
SL230車体からリアキャリアを外しました。

赤丸4点で固定していますが、リアボックスの重みは
もげた2か所に集中する事が分かります。

もげた所は裏から見ても特に補強などはありません。
リアボックスを付けて、林道走行もしていましたので
長年の疲労の蓄積だと思います。

樹脂コーティングは経年劣化のため、ぺリペリとはがれる
状態になっていました。
リアキャリアの今後の選択肢3つ
リアキャリアを買い替える
新品(新規購入)
簡単に思いつくのは買い替えることです。
新品は現在、以下の4社から販売されています
・ライディングスポット
・ラフ&ロード
・クラブ・グリーンサム
・コーケン




中古品
上記の商品が中古市場(フリマサイトや、オークション
など)で販売されている場合は、価格に応じて購入を
検討することになります。
また、中古市場には純正リアキャリアが出回っている
こともあります。
リアキャリアをやめる
純正のタンデムバーは残してあるので、リアキャリアを
撤去してタンデムバーで運用する。
リアボックスは使用できなくなりますが、SL230は
より軽快になります。
壊れたリアキャリアは中古市場で販売するという選択肢
もあります。
リアキャリアを修理する
修理するとなると、やはり溶接が現実的な方法と
なります。僕は学生時代にガス溶接を少し体験した
程度で、溶接機械ももちろん持っていません。
自分で溶接する場合
自分で修理するには、溶接機を購入する必要があります。
まずはどんな種類の溶接機があるかを調べました。
大きく分けると、ガス溶接機と電気溶接機の2種類が
あります。
【ガス溶接機】
別途ガスボンベが必要になるため、DIYで導入するには
ハードルが高いと感じました。
【電気溶接機】
コンセントに繋いで使えるものや、別途ガスが必要な物
があるようです。
僕が扱えそうなのは家庭用コンセントで使用できる
タイプで、DIYで運用可能なのは半自動溶接機
(ノンガス)でした。

区とか市で溶接機を使わせてくれるとか言うのも
見かけたのですが、詳細がみつかりませんでした。
プロに依頼する
料金を支払ってプロに溶接を依頼する。
納期や料金については相談する形になります。
今回のリアキャリアの溶接だと、僕が調べた限りでは
5,000円~10,000円くらいだと思います。
結論リアキャリアをどうするか
前述で分かったことをまとめると
方法 | 金額 | 強度 | 備考 |
---|---|---|---|
新品購入 | 11,357円 ~22,426円 | 良 | 4社から販売されている |
中古購入 | ~10,000円 | 不明 | 使用状況が分からない不安 |
溶接機購入 | 27,390円 | 可~不明 | 溶接機以外にも色々必要 また経験もないので強度 仕上がり共に不安が残る |
溶接修理 | ~10,000円? | 良 | プロに修理してもらう |
走行中に落下させない事を考えると、中古も不安がある。
となると、プロに溶接修理を頼むといくらになるかを
確認し、新品購入金額を超える場合は新品購入にし
それよりも安く済む場合は溶接修理することにしました。
リアキャリアの溶接修理見積
近場で溶接出来る所が無いか検索し、問い合わせました。
A社
メール問い合わせができたので、のもげた写真を
添付して、修理可能か問い合わせしました。
⇒「経年劣化による破損の溶接修理は、受付項目外
になります」との事でした。
(株)フクシマ
(株)フクシマさんのHPを見て、電話で問い合わせ
しました。
実物を見てから、修理可能か判断してくれるそうです。
もげたリアキャリアを持って、約束の時間に訪問
するとフクシマさんが、陽気に迎えてくれました。
外から見ると閉まっているように見えたのは
暑いからシャッター閉めて、クーラー効かせて
いるんですよとのこと。
壊れたキャリアの説明をすると「コレはTIGだな」
と早速作業を初めてくれました。
1時間後くらいに来てくれれば終わっているとのこと。
その辺を散策するかなと思っていると肝心な事を
忘れていました。見積もりを聞くと「300万円!」

との返答(昭和だw)。
僕が困惑していると「ビックリするような値段には
ならないよ(笑)」とのことなので、「よろしく
お願いします」と言って一度工場を後にしました。

時間通りに再度訪問すると、作業は終わっていました。

スプレーで塗装もしてくれました。

上側は綺麗に溶接されています。
って溶接跡が分からない仕上がりです。

ちょっとボコボコしているのは樹脂コーティングが
溶接時の熱で溶けたものと思われます。

下側は補強を入れてくれました。

TIG溶接でしっかりがっしり付きました。

「これで壊れたら、使い方の問題だなー(笑)」
とおっしゃってました、作業していただき
ありがとうございました。
原材料費や人件費など、変動要素がありますが
この時は5千円(税込み)で作業してもらえました
TIG溶接と1時間作業として、本来は1万円くらい
請求したいところだそうですが、フクシマさんは趣味を
応援してくれるそうです
とてもうれしいけど、赤字にならないように
お願いします。
フクシマさんではアルミの溶接もできるそうなので
何かあったら相談させて頂こうと思います。
リアキャリア装着
SL230に装着します。

リアボックスのベースをリアキャリアに取り付けます。
もげた事を教訓になるべくリアボックスが前になるよう
にベースを取り付けました。

SL230に取り付けて化粧フタも付けました。

シートを取り付けようとしたら、ベースに干渉して
しまいました…もしかしたら過去の僕はコレがあって
後にずらしたのかもしれません。

シートとリアキャリアどちらも動かしたくないので
多少は曲がるでしょ!と強引に取り付けました。

取り付けてしまえば、他に問題はなさそうです。
シートの取り外しもそんなにしないはずなので
しばらくこの仕様でいきます。

最後にリアボックスを取り付けて
リアキャリア修理作業完了です。
ランダムピックアップ
【ライディングスポットリアキャリア】

SL230の専用キャリアもあります。素材は鉄ですが
コストパフォーマンスは良いと思います。
【キャリングコード】

丸みをおびたリアボックスを固定する時も、2本のコード
をつないでいるゴム部分が良い働きをして、X型に
引っ張ることができ、しっかり固定できました。
まとめ
以前から溶接には興味があったのですが、DIYでやる
には費用対効果が合わないと思いました。
必要な所にはプロの力を借りて、バイクを
楽しみましょう。
しかし他人様に迷惑をかけなくて本当に良かった。
以上参考になればうれしいです。
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ひと言やアドバイスなどいただけたら
さらにうれしいです。
ご精読いただき、ありがとうございました。
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