HSK-WORKSです
ワークスVTR1000SPWはカッコイイ

お作法「2本出しアップタイプAkrapovicマフラーの叶え方」

【アクラポヴィッチ】VTR1000SP1【Akrapovic】

お作法

長年の夢…かなわず
無いなら作るか
バイクを預けに行く
バイクを引取りに行く
カーボンサイレンサー艶出し
Akrapovicマフラー取付
実走行
まとめ

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長年の夢…かなわず

新車から乗り続け未だに叶えられない夢のひとつに
Akrapovicマフラー装着があります

鈴鹿8耐で活躍したVTR1000SPWというとやはり
CABINカラーであり片目耐久カウルであり
2本出しアップタイプのAkrapovicマフラーが
目に入ります

既にAkrapovic社はフルエキゾーストマフラーも
スリップオンマフラーも販売終了しています(T_T)
オークションサイトにたまーに出品されても
ボロボロか高額になる事が多いです

ここ最近ではコレ！写真を見る限りはキレイで極上
HRCバージョンだしすごく欲しかった
もちろん入札には参加したのですが
最終価格が「314,000円」は出せませんでした

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無いなら作るか

コダワリを全て満たせるなら前述のマフラーを
全力で購入すれば良かった
しかし値段で諦められたのはなぜか？
自己分析するとAkrapovicはすごく良かったけど
「アップタイプで無い」から

しかしこのコダワリは既製品では満たされる事は
ありません…無いなら…作るか！
コダワリを全部盛りにしたらキリがないので
絶対に譲れない3点に絞りました
・Akrapovicのカーボンサイレンサーである事
・楕円サイレンサーである事
・アップスタイルである事
この3点を実現させる為に動きます

カーボンサイレンサーの入手

一番簡単なのはVTR1000SP1用のAkrapovicを
中古で手に入れる事ですが前述した通り困難です
ならばと他車種のアクラカーボンサイレンサーを
探しました
するといくつかの候補は見つかりました
旧ロゴならばなお良し！

Akrapovicは2007年にロゴを変更したようです

「M900　アクラポビッチ　スリップオン」という
見出しの商品をオークションで見つけました
軽く調べるとドカティモンスター900用のようです
カーボンで楕円で旧ロゴ！
排気量も近いしエンジン形式もVツインです
あと気になるのはサイレンサーのサイズです

AkrapovicのHPからマフラーのPDFが入手出来ました
全長は分かりませんでしたがステッカーのサイズは
分かったのでおおよその長さが求められました
M900：150×3＝約450㎜

同様にVTR1000SP1のPDFから長さを予想すると
VTRSP1：180×3＝約540㎜

僕が装着しているモリワキのサイレンサー部分は460㎜

数字上はモリワキよりちょっと短くなるかな
オークションは一期一会…落札しました60,000円也
到着した商品を見るとほぼ想像通りでした

ワイバンマフラーとの比較
サイレンサー部分はちょっと短いかな

カーボンのカードをはずとこんな感じになってました

マフラーの取り付けはよくあるマフラーバンドで
固定する方法でした

アップマフラーにするには

落札したマフラーを見ながらコレをアップタイプに
する為にはどうするか考えます
１．ポン付け…まぁ無理でした(^^;
２．スリップオンのパイプの部分を作成してもらう
　　できそうだけどいくらになるか
３．元々アップタイプのモリワキマフラー
　　またはワイバンマフラーの途中まで利用し
　　それ以降～サイレンサーまでを作成してもらう
　　これなら２よりは安くなるな

既に6万投資しているの総額10万ちょいだと良いなぁ
という事で【３】で進めようと思います
また利用するスリップオンマフラーはサイレンサーの
取り付けが似ているワイバンにします

溶接してくれるお店探し

僕は溶接はできませんし3Dプリンターでは
どうにもならないのでプロを探します
溶接できそうな2社に問合せメールを出しました

1社目は作業内容的には可能だが現物を見ないと
見積もりも出せない

2社目はチタンの簡単な溶接なら3万くらいだが
作業内容を確認しないと正確な金額はわからない

今回は無い部分も作成してもらうので
ちょっと遠いですが1社目に打合せをお願いしました

株式会社　エスエスピー

1社目の会社は「SSP Factory」さんでした
M900とワイバンマフラーを持って行きました
この2組を渡せば作ってくれるかなぁと
思っていました

打ち合わせをさせてもらいました
僕の作りたい事を説明し見積をしてもらいます
ワンオフなのでやってみないとわからない部分も
あるという事ですが
・だいたい10万くらい
・ワンオフになるので車両を預ける必要アリ
・今日作業依頼しても2か月後の着手

コレを聞いて僕は
・既にマフラー購入に6万なので最低16万～
・Akrapovicは諦めてM900のマフラーを売る？
・10万で依頼する？
・別の店を探す？
・片道1時間半かけて来た
・車両を持ってくるのは1月になる
・自走は寒い
などなど頭に浮かんだが結局は
作業依頼をしました！
今から完成が楽しみです

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バイクを預けに行く

車両引き渡しは1月なので
この寒い中1時間半の走行は苦行だな
運よく暖かい日だと良いなぁと思いつつ…
あらかじめワイバンマフラーを装着しておきます

この時同時進行していた「リモコン電動ウインチ実装」
が運用の目処が付きました
また車の手配もできましたのでトランポで向かいます！
この運搬でトランポの積み降ろしと積載しての運転
の練習になりました

お店に到着し無事バイクを降ろし最終打合せです
基本的にはワイバンマフラーと同じ感じにするのですが
最大の決め事！それは何分割するか
ワイバンやモリワキは2分割になっています

2分割は接続口(赤線)マフラースプリング(橙線)2本
で固定するイメージ

3分割は接続口(赤線)が2つになり
マフラースプリング(橙線)が4本で固定するイメージ

これから作るのはワンオフなので2分割でも3分割でも
値段もほぼ変わらず出来ますよとの事

分割	メリット	デメリット
2分割	見た目がキレイ	サイレンサーの交換はできない
3分割	サイレンサーの差込口が合えば他のサイレンサーも使える	マフラースプリングが2個追加されるので見た目がガチャガチャするかも差込分だけサイレンサー取付位置が後になるかも

サイレンサー交換も捨てがたいけど見た目…
僕はどちらを選んだでしょうか？
2分割です
やはり見た目が大事！というか見た目を気にしない
ならAkrapovicでなくても良い訳だしね
という事で作業よろしくお願いします！

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バイクを引取りに行く

予定より早めに完了連絡がきました！！！
何とか車の都合を付けてウキウキで引き取りに
行きました

うおーAkrapovicが付いたVTRだー
嬉しさを上手く表現できず心の中で喜んでしまった
もっと表現できるようにしよう
チラッ見せするとこんな感じ

溶接跡がキレイですYO

残金を支払って交換したマフラーも受け取りました
バイクをリモコン電動ウインチを使ってサクッと
積み込んで帰宅しました
SSP Factoryさん大変お世話になりました！

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カーボンサイレンサー艶出し

すぐにでも走ってみたいのですが
まだ少し我慢です
なぜなら中古で購入したカーボンサイレンサーの
表面が劣化していてるからです

日の当たる表側はマフラーバンドの部分や
ヒートガードが付いていた所はキレイで
それ以外は艶が無くなっています

日の当たらない側は割と艶が残っていました
この対策をしてから気持ち良く走りだしたいのです

カーボンの艶出しで調べると大きく2つありました
・ウレタンクリア―を塗る
・艶出しコーティングをする
どちらにしても施工する場所がサイレンサーなので
耐熱性能が必要です
ウレタンクリア―は多少の耐熱性能はあるようですが
カーボンとの相性が悪く熱がかからなくても剥がれる
事があるそうです
なので剥がれる事は前提で施工しやすいコーティング
にしました
ワコーズ　スーパーハードです

リンク

施工後1週間ほど乾燥が必要ですが評価が良さそうです
ボトルと何回か分のスポンジが入っていました

表面を軽く水拭きすると結構汚れてる…
拭いても拭いてもキリがないのでパーツクリーナを
ウエスに吹き付けて拭き上げました

1日経ってからスーパーハードを施工します
付属のスポンジに塗布して

ひと塗りふた塗りすると～おーすごい艶が出た！

サーッと伸びが良いのでサイレンサー1本は
すぐ塗れました
塗り終わった物(上)と塗る前(下)の比較です

一緒にサイレンサーバンドにも施工しました
あまり変化は見られませんでしたが(^^;

塗布後は1日以上は暖かい場所に置き乾燥させる
という事で吊っておきます

完全硬化には5～6日必要だそうなので
そのまま1週間の部屋干しを経て2度目の施工へ
とあるサイトに3回ほど施工するという情報を
見たからです
特に下処理はせずに2回目を施工しましたが
1回目とは異なり塗った直後はキレイになるが
すぐに弾かれてしまいました

一部だけでなく全体的に弾いているようです
2回目の下処理については何も記載が無かったので
そのままで良いと判断しましたが何か必要だったのか

マフラーバンドの表面をパーツクリーナーや
シリコンオフで拭いてから施工しても弾いている…
なぜだ―わからないなら聞くしかない
和光ケミカルに電話しました

僕

スーパーハードを2回施工したら弾きが発生
しました
そもそも複数回の施工は推奨していないのか
または弾かなくなる方法はありますか？

ワコーズ

スーパーハードは複数回の施工を推奨して
いません
薄く1回施工で十分です
半年無いし1年くらいで効果が薄れたら
再施工してください

丁寧にお答え頂き1回施工で十分だそうです
用法を間違っておりました m(_ _)m
十分乾燥させたら取付よう

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Akrapovicマフラー取付

再度AkrapovicマフラーをVTR1000SP1に
取り付けます
いや～しかしこの溶接跡キレイなんですよね
見た目だけでなく触ってもツルツル

カーボンのマフラーバンドを取り付けるのですが

付属していたマフラーバンドゴムを使って取り付けると
こんな感じでスキマができます

マフラーバンドゴムを付けないとキレイにぴったり
Akrapovicの取説にもマフラーバンドゴムの表記は
無いのです
とは言えカーボン同士が接触して振動にさらされると
お互いを削りそうで…

マフラーバンドゴムを付ける前提で左はSSPさんが
取り付けてくれた時に追加してくれたカラーです
少しでも防振効果が得られないかとゴムで作って
みようかと

ホームセンターで見つけた円筒ゴム
（外径30㎜：内径12㎜：厚さ30㎜）
を10㎜くらいでカット

取り付けはM8ボルトなのでそのままだとユルユル
なので3Dプリンターでカラー（外径12㎜：内径8㎜）
を作成します
AutoDesk Fusionで簡単に円筒を作成し

スライサーにかけて～

余りがちな赤のフィラメントを使用
ABSの縮みを考慮して10％ほど大きくして
印刷しました
出来たカラーをはめ込みます

マフラーバンドゴムとゴムカラーを使って～

取付完了！まぁここまではSSPさんで
やってもらっているので問題無かったです

真後ろから見ると少し右サイレンサーが外側な気がする…
車体からのカラーはワイバンマフラーを流用しているので
その辺のかなぁ
同じサイズ（外径29㎜：内径8㎜）で少し短いカラーを
探したけどピッタリの物なんてないですね(^^;
暑い場所でもないし高トルクが必要でも無いから
3Dプリンターで作ってみます
AutoDesk Fusionで2種類のカラー
（外径29㎜：内径8㎜：長さ57㎜と40㎜）を設計