HSK-WORKSです
ようやく形になりました
お作法「3Dの形状は難しい」
【マウススポイラー】RX-7X【アライヘルメット】
レース専用部品!?
僕がはじめて見たのは2022年くらいだったかと思います
レースでアライを使用している選手の口元に何か部品が
付いているのです(以降マウススポイラーと称します)
何だろうと調べてもアライのパーツリストには無いし
社外でも売ってないし(似たようなのは見たけど)
レース専用部品なのかと購入は諦めました
無いなら作る!けど資料が無い
無いなら作るしかないですよねぇ\(^o^)/
透明は無理だけど色付きならできるかなぁと妄想
しかしネットで検索しても画像検索してもチャットGPT
に聞いても大きな写真はおろか小さい写真も
見つかりません
詳細が分からないと作る事もできません…グヌヌッ
ウエルカムプラザ青山の8耐優勝展示
マウススポイラーを忘れかけていたある日
8耐でホンダが優勝しウエルカムプラザ青山で優勝車両が
展示さるとの事で特に僕が喜んだのが
「優勝した高橋巧選手の装備品も展示」するとの事!
間近でヘルメットが見られればマウススポイラーも見れる
かもしれないと見学に行った記事はコチラ
マウススポイラー接写
希望通りすごく近くで見る事ができました\(^o^)/
真横から…ほら何かついてますね
左右にある白い〇は何だろう?
コレで固定しているのかなぁ
シャクレテいるように見える
空気の取り込み量を増やしているのかな
真ん中にくぼみがありますね
マウスシャッターを開閉する時に指が
かかりやすいようにかなぁ
アゴ下にはふくらみがある
なんだろう?
これだけ近くで見ても固定方法が分からなかった
アライ純正スポイラーと同じ様に両面テープと
白い丸ボタンの併用かなぁ作れるかなぁ
高橋巧選手のヘルメットはコチラ
マウススポイラー作成(後から削るVer)
マウススポイラー設計
撮ってきた写真を元に設計してみる
なとなくの形とボタンと凹みと出っ張りを取り入れた
けど…カッコよくない(>_<)
色々いじくりまわして簡略化もしてこうなりました
それっぽくなったと思います(^^♪
ヘルメットに接する部分は現物に合わせるつもり
マウススポイラーの印刷準備
スライサーはこんな感じになりました
マウススポイラー印刷
はい印刷できましたー
設計通りに出力できましたね
フィラメントはABSです
さて削りますか・・・
表面をヤスリで削ってキレイにする段階で分かりました
ココからヘルメットに合わせて削るのは想像以上に
手間がかかり過ぎる
はじめからヘルメットに沿うように設計し直します
マウススポイラー作成(位置調整と透明素材)
ヘルメットに沿うように設計を修正します
印刷準備(スライサーの設定)
また印刷準備も大きく分けて2パターン考えました
下向き
メリット :表面にサポートが付くのでデコボコになる
デメリット:歪みが少ない
上向き
メリット :表面がキレイに印刷できる
デメリット:下のフチが狭まったりする
PETGフィラメントの使用
透明素材の挑戦もしてみました
選択したフィラメントは「PETG」です
見つけた透明フィラメントが
PETGだっただけです
ABSのが経験があるのですが…
PETGの印刷も問題なく出来ました
しかし透明と言うにはほど遠く…それぞれ見てみましょう
積層ピッチ:0.08
薄い層を数多くして印刷した場合
僕は積層ピッチが細かい方が透明になるかなと
思っていましたがくすんでいる感じです
積層ピッチ:0.2
0.08より透明感があります
印刷時間も短くなりました
積層ピッチ:0.28
サポート外した際に一部穴があいてしまいました
一番透明度が高いと思われます
僕の持っている3Dプリンターではこれ以上積層ピッチは
上げられないみたいです
アクリスサンデーを塗る方法
SNSを見ていた所PETGにアクリルサンデーを塗ると
塗れたような表面になるというのを見たので
もしかしたらデコボコも慣らされてより透明になるかなと
上記の3種類に塗ってみました
確かに表面が滑らかになりましたが透明度と言う意味
ではさほど変わりませんでした
透明素材とは言え
やはり透明素材とは言えアライ純正スポイラーみたいな
物を出力するのは僕の使用している3Dプリンター
(積層していく方式)では難しく
光造形ならキレイにできるのかなぁ
また積層方式でも厚みを増やして根気よく削り込んで
いけばもしかしたら…とは思います
何か手段を思いついたらまた試してみたいと思います
マウススポイラー作成(塗装前提)
使える物がひとつも無いままで終われません!
いままで一番使っているABSフィラメントを使って
不透明だけど塗装する前提でマウススポイラーの
作成を続けます
マウススポイラー塗装
少しヘルメットより浮いている物が出来ましたが
ヒートガンで暖めて形を修正した物を3つ作りました
色は手持ちに有った塗料で上から
・ダークブルーパール
・スターライトブラック
・WRブルーマイカ
アライ純正スポイラーも透明な両面テープでの
固定なのでマウススポイラーも両面テープを使います
細く切って
裏面のヘルメットに接する部分に貼り付けます
マウススポイラー装着
RX-7Xペドロサ侍に装着します
装着前
本体のブルーに近いWRブルーマイカを選択
装着後-マウスシャッター閉
装着後-マウスシャッター半開
(フリーフローシステムモード)
装着後-マウスシャッター半開
(デフロストモード)
シャッターの開閉には支障はありませんでした
また横から見るとこんな感じ
表面がデコボコしてたりしますが
今後改善という事で(^-^;
スターライトブラックパールバージョン
HRCのステッカーも貼ってみました
マウススポイラーテスト
マウススポイラーを付けていつものテストコース
を走ってみました
季節:夏
気温:すごい暑い
風 :割とある
感想:口元に入ってくる風の量が増えた感じです
まぁまぁ上手く行ったかなぁ
そんな時自宅にてマウススポイラーを触ると
グニグニ動く感じです
ヘルメットに接している部分が少ないのかなぁ…
テスト走行時に外れたりはしませんでしたが
その内外れそう?大丈夫かな…といじっていたら
割れちゃいました
印刷・ヤスリがけ・塗装・乾燥…おぉぅ
再設計
割れにくいように少しだけ厚みを増やしました
後でヒートガンで修正しなくても良いように
設計→印刷→ヘルメット合わせ…を繰り返しました
Ver7くらいまで作りました
印刷設定
2024も暑い夏でした
3Dプリンターは段ボールで作ったエンクロージャー
の中にあり100均の温度は50度を指してました
ABSは温度に影響されやすく通常は印刷物の回りに
壁を作ると比較的安定した印刷ができます
50度安定なら壁ナシでもいいのでは?と思い
壁ナシで印刷したところ壁アリと変わらず印刷
できました
壁分フィラメントを節約できました(^^♪
環境設定
プリンター :Ender3 S1-Pro
フィラメント:ABS
射出率 :1.08
ノズル温度 :245℃
ベッド温度 :115℃
ふるさと納税でペットの3Dスキャンサービスが
あるようです
オートバイもできないのかなぁ
ふるさと納税するなら上記のリンクから行って頂けると
うれしいなぁ(>人<)
ふるさと納税ってなに?という方はコチラ↓
再印刷
予備も考えてまた3つ印刷しました
今回は青の発色を考えて白も印刷しました
下はサポート材を外した状態
この向きでの印刷が安定するのですが
サポート材の残りをキレイにするのが大変です
再下処理
ヤスリがけして
ペーパー当ててスポンジヤスリも当てて
この下処理をどこまで頑張れるかが結果にでます
僕はちょっと妥協してしまった…
だって白はオウトツが分かりにくいんだよ(言い訳)
再塗装
脱脂しまして
ミッチャクロンしまして
チョコバナナもとい
スターライトブラックパール
WRブルーマイカ
塗料が少なくなりダマになってきているのを
無理やり塗り切りました
もうひとつシルバーからのキャンディーレッドを
作ったのですがこちらもキャンディーレッド
スプレーの圧力が低くダマがひどいツボの模様
みたいになりました(>_<)
もったい無いのであとでリペアしようかな
再装着で完成
出来上がったマウススポイラーです
ほらね下地処理を妥協すると積層痕が残る
装着は改良を加えたので以前よりはカッチリ
固定できています
スターライトブラックパール
黒は違いが分かりづらくていいですね?
まとめ
またまた構想から時間がかかりアウトプットが
無いままお蔵入りする所でした
最初設計したやつは印刷に8時間半とかかかるけど
終わらないと現物合わせの調整も出来ないと
待ち時間の間に興味が他の所に行きと(*^▽^*)
積層痕は少し残りましたが自分が使うならまぁ
ヨシとできる所まで来れたので記事にしました
以上参考になればうれしいです
記事のコメントや
X(旧ツイッター)のDMで
ひと言やアドバイスなど頂けたら
さらにうれしいです(^^
ご精読ありがとうございました
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